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語り得ぬものを語る

主に腕時計と鉄道について語るブログです。自分の所有する物や、商品レビューなども書きます。

レベルソ・デュオ(内装編1)

今回から2回にわたって内装について語る。 

マニュファクチュール 

レベルソのムーブメントを語る上で、マニュファクチュールという言葉は欠かせない。 

マニュファクチュールとは、時計の心臓部であるムーブメントから自社で一貫して制作する会社のことを言うのだが、ジャガー・ルクルトは自社製品のムーブメントはすべて自社開発という強いこだわりと高い技術力を持った会社だ。 
数年前にETAのムーブメント供給停止問題があって、自社ムーブメントを急遽開発した会社があるが、ジャガー・ルクルトは以前から自社のムーブメントを作り続け、パテック・フィリップなどの雲上3社へのムーブメント提供実績がある。 

 

スペック

機械式手巻き 

手巻き時計というのが、この時計の一番の特徴だ。自動巻きのようなローターが付いていないので、リューズを使って巻き上げないと一定時間後に停まってしまい、ある意味原始的で不便な時計だ。 
だが、時計好きの行き着く先は手巻きと言われる。好きな人ほど面倒臭さが愛らしく感じられるのかもしれない。情緒的に考えれば、自分の手で時計に命を吹き込むとも言える。 
リューズを回転させると「キチキチ」という小気味よい音がなって、無数の歯車が噛み合う音が耳と指先に伝わってくる。この極小の空間に180個の部品が入っていて、一つ一つが結びつき有機的に活動しているということに感動を覚える。まるで、オーケストラが一つの交響曲を奏でているようだ。 

キャリバー854/1 

ビッグ・レベルソのキャリバー822(部品数134個)は手巻き時計の傑作ムーブメントとして有名だ。はっきりした情報がないので分からないのだが、822と同じ大きさの854は、822をベースにモディファイして作られたものではないだろうかと想像する。この仮定が正しければ、両面にするためにさらに46個部品が必要になったことになる。 

両面に文字盤を配して針を付けるというのは、かなり手間がかかる作業ではないかと推察する。あと、カタログに載っている写真によれば、テンプに付けられたチラネジ(精度を調整するための重りで、昔の高級時計に採用されたもの)が見え、由緒正しいムーブメントであることが分かる。 
21,600振動/時(1秒間に6振動)で、いわゆるロービートなのだが、古典的な意匠を纏ったこの時計にはハイビートは似つかわしくない。スモールセコンドの針がゆったりと回転する様は悠然とした時の流れを感じさせる。 
パワーリザーブは45時間なので2日に一度は巻く必要があるのだが、機械式時計としては普通のレベルなので特に不便を感じない。 

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次回は、ムーブメントの続きと総括。

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