語り得ぬものを語る

主に腕時計と鉄道について語るブログです。自分の所有する物や、商品レビューなども書きます。

レベルソ・デュオ(内装編2)

1000時間コントロールテスト 

ジャガー・ルクルトの時計は、クロノメーター規格よりも遥かに厳しい基準で、自社製品の品質と精度を保証している。 
6姿勢にて行う歩度チェック、腕の振りを模した往復運動による耐久テスト、温度変化に対する耐性や衝撃耐性、防水性、パワーリザーブの持ちを調べるテストを1000時間、約6週間をかけて厳しく検査をするのだ。さらにこのテストは、ムーブメントをケースに入れた状態で行われるということで、より厳しい条件下で行われている。 
こういったマニアックともいえるほどの製品に対するこだわりが、一部のコアなファンを喜ばせるのだ。 

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その他雑感

さて、ここまでレベルソのよいことばかりを書いてきたが、どこにも不満がないのか、と言われると、全くないわけではない。 
例えば、秒針停止機構(いわゆるハック機能)がないことだ。ロレックスやグランドセイコーに慣れていた私は時報にきっちり合わせるのが通例だったので、最初はやや戸惑いを覚えた。一度リューズを巻いてしまうと秒針が止められないため、正確に時間を合わせるのは難しい。 
しかし、自分の生活で秒単位で正確に合わせる必要はないし、そもそもそういう人は機械式時計を使うべきではない。レベルソを巻くたびに、この時計は実利面での機能的な優位性よりも、手間と時間を掛けて作られた仕組みを楽しむものなのだな、と感じるようになった。それが機械式時計の魅力でもあると、逆に襟を正すような気持ちになったのだった。まさに価値観の反転である。 
あとは、マニアックな自社ムーブメントを積んでいるため、オーバーホール代が心配なことくらいだろうか。ロレックスの倍はするだろうなと思うと気が重い。 

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結論 

レベルソは、今まで私が着けていたどの時計よりも個性的な時計だ。ここに書いたのは魅力のほんの一部なのだが、私の時計の趣味嗜好を、実用的なものから宝飾系・工芸品的なものへと転向させるきっかけになった。それだけの魅力(魔力)がある時計だと実感している。

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