語り得ぬものを語る

主に腕時計と鉄道について語るブログです。自分の所有する物や、商品レビューなども書きます。

新型コロナウィルスに感染したこと

3月の初めに家族全員が新型コロナウィルスに感染した。
感染経路ははっきりしないが、おそらく長男が小学校でもらってきた可能性が高い。他のクラスメイトも感染してたし、先生も休み学級閉鎖になったから。
そこからは、家族にうつらないように自分たちなりに考えて隔離生活をしたのだが、感染力の強いウィルスなので、狭いマンションでいくら頑張っても無理がある。妻、私、次男の順に感染してしまった。

そこからは、毎日健康状態をチェックして保健所に連絡する日々となった。濃厚接触者扱いなので外出できず、食料の買い出しに行くことができない。地元の市役所に救援物資の依頼をしてみたが、他にもっとひどい症状の家庭があるとかで、先送りの状態になってしまった。

そんななか、親や義父母など周りの人にはずいぶん助けていただき、有難さを感じた。自分も逆の立場になったら、困っている人の力になりたいと思う。

幸いにも私はほとんど無症状で、軽い風邪のような状態で済んだのだが、息子は39度を超える高熱、妻は喉の痛みと味覚障害、次男は激しい頭痛で苦しんだ。なぜ同じ病気に罹って症状が人によってこれほど違うのか不思議である。やはり、これは今までに罹ったことのない病気なのだなと改めて思い、不気味なものを感じた。

自分は家族の看病をしながら在宅勤務を続けていたが、自宅軟禁状態で2週間以上過ごしたため、最後の方は気持ちが塞ぎ込むようになった。せめてこういったブログで、自分の思いを表白すれば気持ちが楽になったのかもしれないが、そんな余裕はないし、そこに時間を割くなら一刻でも病気を治すのが先決だろう。今は1ヶ月以上経って家族全員無事に回復したし、後遺症は出ていない。

報道される感染者の数を見ると、周りに感染者がいない時は実感が湧かなかったが、自分がその立場になると、数字の重みや後遺症で苦しむ人の気持ちがひしひしと伝わってくる。やはり経験しないとわからないことは多いものだと感じた。