先日仕事で築地に行ったのだが、その合間を抜け出して銀座の天賞堂へ向かい、修理に出していたグランドコンプリケーションを引き取りに行った。
検査の結果は単なる電池切れで、機械は故障していないとのこと。 安く済んで気を良くした私は、革ベルトを新調しようと思って天賞堂の純正革ベルトを見たが、今ひとつピンとこない。
そこで、高級時計の革ベルトで有名なジャン・ルソーに行った。
店の入り口には色鮮やかなベルトが掛けられており、思わず胸が高鳴った。 お店の人に要望を伝え、手持ちの時計に早速当ててみると、時計の印象がガラリと変わった。
ただし、既製品は35000円からというので予算オーバー。時計のベルトってワニ皮のほんの一部なのに、いくら希少部位とはいえ何でこんなに高いのかという気がする。
しかも、私は裏地にラバーを付けて夏でもガンガン使いたいと思ったので、その旨を伝えるとカスタムオーダーするしかなく、1ヶ月以上の納期と50000円以上の値段と分かり、失望して店を出た。
今思えば、ボルドー(ワインレッド)の革ベルトはなかなかよいと思ったが、年の割には粋がり過ぎかなという気もする。
そのあとは和光に寄ったが気に入ったものはなかったので、銀座三越のカミーユ・フォルネに行ってみた。
自分が欲しい条件を伝えると、裏がラバーで加工してあるベルトが数本出て来た。ジャン・ルソーの革ベルトの方が発色がよかったが、カミーユも老舗だけあって落ち着いた高級感が漂っていた。革製品の場合、価格とクオリティが明らかに比例する。
いくつか試したところ、鉄板の組み合わせともいうべき、黒革にすることにした。ピンクゴールドに黒革というのはセクシーではないか。
早速付けてみたところ、おフランスの高貴な雰囲気が漂い、時計の値段が一桁上がってしまうくらい印象が変わった。ぱっと見、パテックではないか?? と見紛う雰囲気でノックアウトされ、普段衝動買いなどしない私が瞬殺されてしまった。
うちに帰って、酒を飲みながらしげしげと眺めてご満悦。 SBGT027と並べてみても全く引けを取らない。
それにしても、私は一体時計にいくら金をつぎ込むのだろう。 誰か私によい薬をください。