今日は午後ひとりで上野に出掛けた。たまには絵でも鑑賞しようかと思ったのだが、ゴッホ展などはメジャー過ぎて興味をそそらなかったため、手塚雄二という芸大教授の退任記念の展示を観に行った。卒業制作の西洋画に始まり、日本画へ変遷していくさまが興味深かった。こうやって作品群を並べてみると、新たな作品に挑戦していく一人の人間の生き様が浮かび上がってくる。屏風絵などの大作は素晴らしいと思ったが、自分には風景画のスケッチでの方が好ましく思えた。これらの繊細なタッチを見ていると、画家の息遣いが聞こえて来るようだった。